初めてのiPhoneアプリ開発 【第三話】「WWDC2010 ではなく MCDC2010 (Mura Cdc Developer Conference 2010)」


はじめてのiPhoneアプリ開発 〜新米エンジニアの苦悩の日々〜

『type』の運営会社、キャリアデザインセンターが発行する 就職情報誌『就活type』(2010年10月1日発売)のiPhoneアプリ版が 先日リリースされました。
当社初の試みとなった、このiPhoneアプリ開発。 その舞台裏では、日々いろいろな事件(?)が起こっていました。
開発担当の新米エンジニア・ムラが体験した 驚きと苦しみと喜びに満ちたiPhoneアプリ開発記をお届けします。

【第三話】「WWDC2010 ではなく MCDC2010 (Mura Cdc Developer Conference 2010)」


  • ニックネーム  ムラ
  • 使っているPCやガジェット
  • Mac book、iPad、iPhone3GS、ガラケー(モバゲー用)、EMobile, Apple信者、仕事ではWindowsXPを使用
  • 好きなサイト
  • Apple、はてな、ロックンロールニュース、ポテン生活
  • プロフィール
  • 『type』を運営するキャリアデザインセンターの システム部門に在籍する新米エンジニア。 システム開発・保守担当だが、実作業は社外の開発会社に依頼している。 たまにプログラミングやサーバー構築も手掛けるが、実務経験は浅い。
    温厚な性格ながら、時に鋭い毒舌を披露することも。 技術については独学で学ぶのが好き。 技術の参考書を集めることが趣味だが、読了しているものはほとんどない。

今回、筆者が制作したiPhoneアプリ

何のための就職か、その本質を伝える情報誌「就活 type」。各界のトッププレーヤーに聞くリアルな会社の情報や、働くとは何か等、自分のキャリアを深く考えるヒントが掲載された、就活生必見の情報誌。今回は、その就活typeをiPhoneアプリとして再編集しました。


なんとなく電子書籍アプリのことを知った僕は、
懸命に身につけた仮説だらけの知識をまとめ、社内向けにプレゼン資料を作ることにしました。

社内とはいえ、プレゼンなんかする機会全く無いし、プレゼン受けたことも無い。
僕の知っているプレゼンはスティーブ・ジョブスのプレゼンくらいでしょうか。
華やかな登場、ミネラルウォーター、そして大喝采の中「センキュー、センキュー」って感じです。

ご清聴、ありがとう。

さて、僕の人生の中でプレゼン資料を作った経験はほとんどありません。
ミスの報告書や簡単な仕様書・設計書くらいでしょうか。

スティーブ・ジョブスと同等まではいかなくとも、keynote で作って格好よくキメたい。
そんなこんなで資料作成の勝手もわからぬまま着手したのが失敗でした。

今回のプレゼン対象者は関係部署が多かったので、
あらかじめ自分の上司に相談をすることにしていました。

keynote でビシっと決めたはずのプレゼン資料ですが、上司の反応はイマイチ。
小さい字が一枚のスライドに凝縮され、テキストだらけで画像は無く、味気のないスライド。
よくよく見返したら読んでいるだけでぐったりするようなシロモノでした。

上司のアドバイスをいただきながら、修正の繰り返し。
結局使い慣れていない keynote (私物なので使ったことは皆無)ではなくパワポに変更。

イソイソと資料作成に没頭しつつ、ダメ出しを繰り返しました。
夜遅くまで上司はつきあってくれました。

「センキュー、センキュー」

です。

そんなこんなで上司の協力を得て、6回ぐらい作り直したプレゼン資料。
見事に社内の賛同を得て、どのようなアプリを作るかを決定することができました。

「センキュー!」

やった!やったぞ!

プレゼン資料には何が書いてあったかというと、
前回( 前回の記事へ)のお話で開発にあたっての種類があるというお話をさせていただきましたが、
その中からどの種類で開発をすべきかというお話をまとめました。

以下は僕の思考回路が勝手に判断した結果なのですが、

・せっかくiPhoneアプリを作るのだから、自由度が高い方がいい。
・企画からくる要望にも答える必要があるでしょう。(理由としては後付けw)
・ベンダーさんが作ってくれるソースコードで Objective-C の勉強しちゃお!

っていう感じでした。
これをオトナ的にまとめ、社内に「ほぅ・・・」と言わしめるべくプレゼンをしたのです。

さて、今回の開発では「自社開発(といってもベンダーさんにお願いしますが)」を選択しました。

無論、開発の自由度を優先した結果でございます。
企画ってナマモノなのでいろいろと対応することあるだろうしねーって思いまして。

なによりも iPhoneアプリ開発の手順とか、ソースコードを見れるのが楽しみなんです。
知らないことを知ることが楽しい、それが僕の原動力なんです。
(だったら自分で作れよ!って感じですけどねw。ちょーっと想定しているものが難しそうなので)

なによりこれで次のステップに進める訳です。
次はベンダーさん選びですね!

(次回に続く)
※毎週金曜日更新